樹の声を聞く
静かに耳を澄ませ樹の声を聞く。
木の本質を捉えるには、 自生している樹木を知る必要があります。
「樹」は立ち木で根っこのあるもの、「木」はその立ち木を切ったもの。
その総称は木です。
森の中で多種多様な動植物に出会いながら感じたこと。
ひとは自然の中で生かされ、 自然の生命を通して霊的世界をみてきたのではないでしょうか。そういった人と自然が息づいた場の記憶をカタチにしてみようと試みた作品です。
自然の中にこそ生きる知恵があり、 限りない可能性を秘めています。
四季の移ろいから体験した出来事を育てカタチにしたいと想うのです。
豊かな森の行く末を願いながら。
2012. 木下琢朗展 樹の声を聴く@春野山の村